サンタ　とうとう・・・・・

昨夜も　前日と殆ど変わらず、否　むしろ悪くなっているような・・・

長い夜が明けて　今日も点滴に連れて行くべきかどうかちょっと悩んだ。
静かに寝かしておいた方がいいのではないだろうか・・・・

迷った時は　少しでも可能性がある方向に選択する・・・・
やはり迷うくらいなら連れていこう・・・

ケージに入れても　殆ど反応しない。
いつもならちょっとは声を出すのに・・・

車が唐橋の上にさしかかったところで、急にがさがさと動いた。
身体の向きをかえているようだ。
信号待ちになったので　ケージの上を開けて手を差しのばしてやると、また動いた。
これは痙攣をおこしているのだ、
もう少しで獣医さんに着くから、しっかりして・・・涙が出てきた・・・

駐車場に車を止めてサンタをみたら　もう息をしていなかった。

医院は開いたばかり　未だ誰も来ていない。
診察室に入ったらいつもの先生が待っていてくれた。
「今　そこで・・・」　それ以上　何も言えなかった。

先生は聴診器で診ていたが　「やはりもう息はありませんね」
サンタをきれいにして　身体の処置もし、
ケージはサンタちゃんには狭いので　箱を用意しましょうと言ってくれた。

待合室で待っていると急に涙が溢れてきた。

きれいにして貰ったサンタに　看護士さんがビオラの花束を添えてくれていた。

「長い間　お世話になりありがとうございました」
今までのシロウ君やハナちゃんの分まで心を込めて　お礼を言って医院を出た。
車が出るのを　先生と看護士さんが丁寧に見送ってくれた。

人間と同じだね　サンタ
「サンタは　生まれながらにしてうちの家族だから」と　いつも旦那が言っていた。

最後を先生に見て貰ったネコはサンタだけだよ、
お礼も言えたし　これでよかったんだよね　サンタ！

１３年と３ヶ月　長い間　本当にありがとう、
一緒に暮らせて楽しかったよ！