美味しい朝の音　

息子からお土産に貰った鰹節
こんな上品なものは　もう長い間使ったことがない。
でも　このままに放っておく訳にもいかないし・・・・
しまい込んでいた鰹節けずり器を出してきた。

刃の上に　そーっと鰹節を滑らせてみると　乾いた音がしゃっしゃっとして　すぐにいい匂いが広がってきた。
楽しくなって　何に使おうという当てもなく　下の受け箱に小山が出来るほど削ってしまった。
献立予定外に　お澄ましを追加したら　すっごく美味しかった、料亭の味だ！
但し　削った鰹節は紙のように薄く・・とはいかず、ほとんど魚粉状態、従ってお澄ましは名前だけで　汁は濁っておりました。

しかし　こんな美味しいものを　そのまま放ってておいては罰があたる。
それからは　毎朝　しゃっしゃっと削ってみそ汁のだしに使っている。
面倒くさくないいい方法を見つけた。
最後に味噌を入れるときの味噌こしの網の中に　削った鰹節を入れて仕上げるのだ。
日本料理の「追い鰹」のワザ！
いい匂いが立ち上がっているところを　いただきまーす！

後で　シロウが　味噌こしの網に残った残滓をあさっていた。
まだ美味しい味が残っているらしい。